アキレス腱炎
使いすぎによりアキレス腱部に炎症が起こった状態のことです。
スポーツ障害としては頻度の高いもので、繰り返しのストレスによりアキレス腱に微細な部分断裂等が生じており、腱の変性が認められます。
かかとへの付け根の部分から上へ2~6cm部分のアキレス腱が腫れ、押さえると痛みが増します。
運動したあとや朝起きた時の歩き始めに痛みが強く、症状が進行すれば安静にしていても痛むことがあります。また、足の関節を指を上に上げることで痛みが増します。
進行すると、痛みだけでなく足関節の動きが悪くなります。アキレス腱周囲炎では足関節を動かすとアキレス腱にきしむような摩擦音が聞こえることがあります。
加齢変化のひとつである腱の変性がベースにあるため、中年以上の市民ランナーやウォーキングをしている人に多く発症します。
運動量と発症には密接な関係があり、不適切なトレーニング方法が原因していることもあります。
また、ふくらはぎの筋肉の疲労からくる柔軟性の低下、靴の不適合や扁平足 (へんぺいそく) などの足部変形も原因のひとつになります。
痛みが出始めたら、できるだけ運動を控えて局所を安静に保ちましょう。患部には、湿布やアイシング等で鎮痛効果を促します。
ふくらはぎの筋肉がかたいことでもアキレス腱に負担をかけるため、ふくらはぎのマッサージも効果的です。
また、少しヒールのある靴を履いてかかとを上げると、アキレス腱の緊張が軽減され疼痛が改善します。
慢性期で再発を繰り返す場合には、手術的にアキレス腱を再建する方法がありますが、適応になるのはごくまれです。
症状の改善が認められれば徐々にスポーツを始め、運動前のストレッチングや運動後のアイシングを励行するようにします。
当院で行うマイクロカレント療法をご紹介します。
聞きなれない言葉だと思いますが、治癒力を高める効果、炎症を抑える効果には私たちも驚かされます。驚異的な効果としては、ベッカムが日韓ワールドカップ直前の、大会2週間前に足の骨を骨折。
出場が絶望視されていました。しかし、彼は奇跡の回復をして出場しました。その際に使用した治療法がマイクロカレント療法です。
マイクロカレント療法とは、もともと人間の体内に流れている超微弱な電流 (マイクロアンペア) を器械により体内に流す方法で、細胞レベルで組織を活性化させ、治癒を促進させる治療法です。
傷ついた組織の修復に必要な物質の生成をマイクロカレント (微弱電流) により促進し、組織を驚異的なスピードで回復させます。この治療器により炎症症状の治癒期間が飛躍的に短くなります。
私たちは、もちろん完治を目指しますが、一秒でも早くその不快感からあなたを解放し、通常の活動に戻れるような治療を行います。
本来のからだの強さをさらに高めるので、治療中だけでなく治療後も治癒力を高めるように、患部に働きかけて常に回復に向かう方向付けをいたします。
また、強い痛みの場合は、針治療、レーザー治療も併用し、患部の痛みを和らげ、ふくらはぎの筋肉を緩めます。 一日でも早く、日常生活、競技生活に復帰したい方は是非ご相談ください。
当初期の治療が治癒までの期間を決定します。自己判断は禁物です。
症状を長引かせないためにも、早めにご連絡ください。明日からの仕事、練習に間に合うかもしれません。