腰痛について
多くの方が悩まされている腰痛ですが、様々なタイプがあります。
タイプによりもちろん、症状、経過、治療法が異なります。
いわゆるヘルニアと言われているものです。背骨と背骨の間にあるクッションの中身が外に飛び出して、神経を圧迫して腰痛などの症状を引き起こします。
一般的な腰痛との違いは、坐骨神経痛 (ももの後ろからふくらはぎの神経痛) や足の感覚がおかしくなったり、力が入らないといった症状がでてくるところです。
以前は、ヘルニアは即手術という方向でしたが、現在は、保存療法 (手術以外で薬や電気、牽引など) でまず様子をみるというのが一般的です。
保存療法でも3~6ヶ月で症状が落ち着きます。ただ、足の感覚がない、力が入らない、腰の痛みがひどい場合には手術をおすすめします。
手術も進歩し内視鏡 (小さな穴をあけて行う) によるもので一週間もすれば退院できます。
ぎっくり腰も大きく、関節を痛めるものと筋肉を痛めるものがあります。
関節を痛めるものは、関節が捻挫を起こしたもの。
筋肉を痛めるものは、腰の大きな筋肉が肉ばなれを起こしたものと考えてください。
いずれのタイプも重いものを急に持ち上げたり、急激に体位を変えたりした時に起こりやすい。
応急処置としては、横になって (痛いほうが上の場合が楽なことが多い) 痛い部分を氷水などでよく冷やしてください。 (一回に15分くらい、一時間くらいあけてまた冷やす、をくりかえす)
コルセットやベルトなどがあれば着用してください。
マッサージや動かすようなことは控えましょう。
症状にもよりますが、1週間くらいの安静は必要かもしれません。
運動不足や同じ姿勢を長く続けている人に多い。
疲労からくる筋肉の血行不良が原因です。痛みの他、腰の重苦しさ、だるさ、つっぱり感が主な症状です。
お風呂でよく温める、マッサージや電気、ストレッチも効果があります。
日頃のケアで十分予防ができます。
日頃のケアで十分予防ができます。
変形によって背骨にある神経の通る空間が狭くなってしまい、腰痛の他、下肢にしびれや痛み、冷感などの症状が現れます。
また、間欠性はこう (かんけつせいはこう) といって、歩き始めると、足に痛みやしびれが現れ、立ち止まれないといられなくなり、しゃがんで上体を前に倒すとまた楽になり歩けるという特徴的な症状があります。
重度の場合は、手術ということもありますが、高齢者に多く、リスクも考慮してか、まずは保存療法で経過を見るというのが一般的です。
すぐに完治するというものではありませんが、継続して治療を行うことで、腰痛の軽減や歩行距離が長くなるという結果が多くあります。
背骨や骨と骨の間にあるクッション (椎間板) の変性が主な原因です。
朝起きぬけに強い腰痛があります。すこしずつ動いていくと楽になってくるというのが特徴の一つです。 身体が温まっていくことで症状が軽減するものと考えられます。
転落やしりもち、交通事故、などの外力によって背骨が骨折をおこしたものです。
背中と腰の間に外力がかかりやすいため、その部位の骨折が多い。
高齢者がしりもちをついて痛みを訴えた場合は、この骨折が疑われます。
この骨折の場合は、入院が必要となります。
スポーツなどの激しい運動をしている人の多く見られ、負荷の蓄積によっておこった骨の疲労骨折です。
ただし、通常の骨折と違いレントゲンで診断されても、半数以上が無症状と言われています。
腰痛があっても、むしろ筋肉の疲労による血行障害などが原因かもしれません。
お尻~下肢にかけて痛みがあります。歩行中に捻ったり、物を持ち上げる時の下肢の無理な捻り、不自然な姿勢で長時間立ちっぱなしなどが原因で起こります。
お尻にある梨状筋の緊張が高まり、足にいく神経 (坐骨神経) を圧迫するからです。
骨盤部~お尻、太ももにかけての痛みがあります。
骨盤はいくつかの大きな骨の組み合わせで出来ており、骨のつなぎ目のすじが引き伸ばされて炎症を起こします。
出産後の女性に多く見られる症状で、出産で骨盤が開き、すじが伸び炎症をおこすものと考えられます。
内臓の病気が原因で腰痛が起こることもあります。
腰痛はもちろん、発熱や嘔吐、血尿などを伴うときはすぐに専門医の診断を受けましょう。
一般的な腰痛は関節や筋肉に問題がありますから、動きを伴わなければ痛みません。
内臓性の場合は、安静にしていても痛みます。ここが大きく違うところです。
【腰痛】の患者様の多くが、筋肉の緊張 (重度のコリ) によるものです。
当院では、筋肉をほぐす手技療法には特に力を入れております。
また、症状に応じては、脊椎 (骨盤) の矯正を行い、早期に症状を改善させます。
激しい痛みやしびれを伴う場合などは、はり治療・レーザー治療・最新電気治療を併用し早期改善に努めます。
椎間板の障害や、脊椎に問題がある場合の手技療法には細心の注意を払い、場合によってはレントゲン、MRI等の検査をお勧めし患者様の症状改善のため最良の方法を選択いたします。